とりとめない文章

気になった作品の感想を保管しています。他のとりとめないことを書いたりもします。

独白B それと走り去った情熱へ

独白B

知ってるよ、本当は知ってるんだ、どうしたら生きられるかって。でもね、それを求めるにはもう、大人になりすぎた、タイムアップなんだよ。それを最初から持っている奴には分からないんだ。存在してるだけで愛してくれる存在、どんな在り方でもいてくれるだけで幸せだと言ってくれる存在。そんなことを言ってくれる存在が得られるように努力してきたのは多分間違いだったんだろうな。きっと僕がすべきことはちゃんと自分で愛せる自分でいるべきだった。努力して人に好かれて条件付きの自分を受け入れてもらうよりもきっと大好きな自分でいて、そして自分を愛してやるべきだった。そこを間違えたんだろうな、人に好かれればそれでいいと思ってた、違ったんだな、僕は自分の全てを受け入れてくれる存在を探してただけなんだ、そのために自分を魅力的に見せようとああだこうだとしてきたけれど、そんなことをして誰かに愛してもらっても、それは自分の欠片を愛してもらっているだけで、ああだから振ってしまったんだろうな、あの時も。わかってるんだよ、こんな願いを受け入れてくれる人なんていないって、もう20何年も生きてくれば分かるんだよ、世界はそんなに俺に優しくないって。こんなときでも少しも待ってくれない。泣いてる自分を差し置いて全ては悪化する。早く行動しろよって背中を蹴り上げてくる。恨んでることがあるとすれば、それは世界があることだ。自分の存在が世界の上にしか成り立たないことだ。世界がなければ俺は自分の存在だけでもどうにかやっていけたかもしれない、いや、それも醜い負け惜しみだな。そうだよ俺は負けたんだから。そんなに俺に勝ちたかったのか、お前。そんなになるまで俺を負かして、何か得られるものがあったのか。何が得られたのかくらいは教えてくれよ、なあ、まさか何も得られなかったなんて言わないだろうな。


走り去った情熱達へ

走り去った情熱よ、消え去った理想よ、ありがとう

お前らのおかげで俺の人生はクズでちっぽけなものじゃなくなったよ。つまんなくて悲しくて無価値だけどさ、それでも線香花火くらいは輝いてたんじゃないかなって思うんだ

さよなら、元気でやれよ、今度はどこかの誰かの元で、ちゃんと成就させてもらえよ、俺にはそれができなかったけど、俺の中で燻ってた経験もきっとお前らの糧にはなるさ。ごめんな、ありがとうな

 

独白A (8月上旬某日の気狂い)

 

ああ、もうだめだ、俺はもうだめになってしまっている、かつて存在していたどんな俺よりだめになっている、だめなんだ、どうしても、強くない、人ほど強くもなく、強いとむりやり信じ込みその素振りを見せ、弱さなど閉じ込めてきたから、頼るところもない、それを見つけるのが人生なのか、いや、そうじゃないはずなのに、他のところにはそんなもの、当たり前にあったりするのに。いや見つからない、きっともうずっと見つからないのかもしれない、もう、いいのかもしれない、そんな、そんなものなら、もう、もういいんだよ、いいんだ、疲れた、疲れたよ、もう、終わりなんだ、こんなもんなんだ、どこにもない、所詮自分などどこにもない、あったように見えたり、作れるように見えたりしたけれど、そんなものはなかった、亡霊か、いや上手いことを言う必要はない、もう、もうそんな必要もない、なにもいらないのだから、もう、いいのだから、果てなんだ、いやしかし、もう厄介だな、この言葉というやつも、自分というやつも、世界というやつも、健気にみんな生きているが、どうも。それについていけない、もう、いいのに、そんなことばかり考えている、もう、なんだ、ああ、いやだ、いやなんだ、それだけは言えないし、言えたら?いや言えたところで、何も変わらない、変わる未来などない、それで変わる未来ならもうとっくに掴めているだろう、だからそれは言っちゃだめなんだ、だれもいないから、本当に、本当はだれもいない、自分さえいない、ただこのこれがあるだけ、悲しみ?いやそんな言葉はもういらないだろう、いい加減に分かれよ、こんな、こんなふうだから、いや、こんな殴り方をして何になる、何にもならない、もう、もうさ、そうだよ浪費だ、ああまた言葉か。もういいのに、どうにかしてくれ、もしくはほうっておいてくれ。もういいんだよこっちは